古いQST誌に興味深い記事を発見

標題の記事とは1970年3月号に掲載されたAn Engineer's Ham Band Receiverと言い著者はDL6WD RUDOLF FISCHERです
FT-901と同じ様な構成の受信機を開発したとされています。FT-901の発売より数年前に既に存在していたんですね。
FT-901と異なる箇所はIF周波数が9000kHzである事とVFOの周波数が2.5-3MHzである事です。
この記事はARRL発行のSINGLE SIDEBAND for the Radio Amatteur 5th Editionの193ページ〜201ページに
掲載されています。



少し大きいブロックダイアグラムはこの画像をクリックすると
リンク先へ飛びます。


記事には次の様に特徴を記載してあります。
1.高選択度の9MHzフィルターを使ったシングルスーパー  
2.MOS FETを使用して混変調特性を改善  
3.ホットキャリヤーダイオードのDBM
4.バリキャップを使った高周波増幅段  
5.PLL方式の精密な発振部  
6.160m〜10mバンドのハムバンドをフルカバー
7.送信機と対使用の為の信号出力  
8.リニヤーICとトロイダルコアーを使用

又 欄外にはこの様な機器を設計製作するには余程の経験と技術が必要との注意書きもあります。
この記事が発表されたのが1970年4月号でFT-901が発表されたのは7年後の1977年だった筈です。